そんなに考えなくてもいいと思う

しかし、考えることをやめられない。今の目標は、考え過ぎて動けないから動きながら考えるへのチェンジです。

面白い絵本をつまらなく読む技術

姉と姪(1歳8カ月)が来ている。

姪は活発に動く。

だから、お昼寝なんてすぐにするだろうと思っていたら、

 

全然しない。

 

見るものすべてが珍しいのか、横になってもすぐに起き上がる。

 

困った。

あぁ困った。

大人が困った。

 

楽しく走り回っている姪だが、姉に抱きあげられると眠そうにしている。

そうだろう。

眠いだろう。

素直に眠りなさい。

 

寝ない。

 

疲れ果てた姉が先に昼寝をした。

姪は私に託された。

どうする私。

私にできることなど限られている。

幼児と遊ぶ機会などほとんどない私ができること。

 

 

絵本を読む。

 

 

私好みの絵本を読み聞かせする。

 

こんぶのぶーさん

こんぶのぶーさん

 

 シュール。

ちくわのわーさんが好きなので、そのシリーズのこんぶバージョン。

前回姪が来たときは、わーさんをプレゼントして読み聞かせていた。

 

乳幼児が好きなもの - そんなに考えなくてもいいと思う

以外とね、楽しんでくれているのだよ。

 

って、楽しませちゃだめだろ。

寝させるんだから。

我に返った私は、自分の高校時代を思い出した。

 

それは倫理の授業だった。

とにかく眠かった。

なぜかというと先生の声が眠りを誘うからだ。

抑揚がなく淡々と同じリズムで、モンテスキューやルソーを説明されたら

本当に眠かった。

 

これだ!

と、せっかくの関西弁のリズムが楽しいこんぶのぶーさんを

一本調子でゆっくりと読む。

 

絵本を読んでもらえると仰向けになった姪は

しばらくして顔を背け、ぬいぐるみで遊び始めた。

飽きてきたようだ。

よし、いける。

手ごたえを感じ、2回目のぶーさん。

半ばまでいったところで、完全に顔を横に背ける姪。

私は、1回目よりもゆったりと読んだ。

 

そして聞こえた。

 

スー

スー

 

寝息!

NEIKI!!

ひゃっはー!

 

心地よい達成感を胸に、私は姪から離れた。

 

 

誤解のないように述べますが、

こんぶのぶーさんはつまらない絵本ではありません。

感情を込めれば、アンコールのリクエストがくるような楽しい絵本です。

その楽しさを潰してしまう読み方を今回はしたというだけです。

繰り返します。

この絵本は面白いです。