そんなに考えなくてもいいと思う

しかし、考えることをやめられない。今の目標は、考え過ぎて動けないから動きながら考えるへのチェンジです。

悲しかったこと

心をウキウキさせながらお店に行った。

私の癒しであり元気の源を手に入れるためだ。

もう脳内はそれ一色に染まっており、手に入れた後のことを想像した後はニヤニヤしていた。

出合える場所に優雅に足を運ぶ。

 

ない。

 

しかし、そんなことには慣れている。

単に売り場が変わっただけなのだ。

私の心はそれくらいでは揺るがない。

見当をつけ探す。

すぐに見つかった。

けれども、求めていたものではなかった。

シリーズは同じだが味が違う。

さぁ、いるのはわかっているんだよ。出ておいで。

出てこい。

え?

 

ない?

 

いやいやいやいや、あんなに大量にあったじゃん!

ウソでしょ?!

なんでないの?!

 

ガリガリ君梨味

 

いやいや、ソーダ味じゃないよ。

キウイでもないよ。

どこ梨味?

え?ホントにないの?

え、え?

 

私は売り場を一周した。

もしかしたら、梨味の箱があるかもしれないからだ。

なかった。

私はもう一度ガリガリ君コーナーに戻り、変わらない現実を凝視した。

知らぬ間に呼吸が浅く速くなっていた。

胸に手を当て深呼吸を始めた女に誰も近付かない。

私はあきらめた。

不確かな足取りでパピコの前に行き、指先から絶望を発しながら手に取った。

パピコもおいしいさ・・・

気づいたらモナカの抹茶も手にしていた。

モナカも久しぶりに食べるか・・・

アイスに罪はない。

私は今しがた手に入れた幸せを全力で守るため、レジを済ませたら脇目も振らず店を出て家を目指した。

冷凍庫という城砦に彼らを放り込む。

あぁ、ガリガリ君梨味の代わりなどいやしないのだ。

閉じた冷凍庫を見ながら今更のように悲しみが湧いてきた。

梨味がない!梨味がない!!またなくなった!今年は買い占めしなかったのに!去年と同じようになくなった!!!あぁ!どうすればいい!!買うしかないのだ!ライバルよりも早く!多く!!

 

ガリガリ君梨味を求めた流浪の旅が、始まった。