心のもろさを受け入れる
私は「強い」と言われることがあります。
「力」ではなく「精神的」にです。
自分では全く強いと思っていません。
むしろ弱いと考えています。
人前で意見を言うのは苦手だし(反対意見は尚更)
失敗をいつでも引きずります。
やろうと決めたことをやり抜けないこともあります。
御覧の通り決して「強く」ありません。
「強い」ってなんでしょう。
今挙げた、私が自分で弱いと思っていることの反対でしょうか。
つまり
・人前で堂々と意見が言える(反対意見でも)
・失敗しても引きずらない
・やろうと決めたことをやりきる
といったところでしょうか。
他にもたくさんあるでしょうが割愛します。
これらを眺めると、「ポジティブ」な印象を受けます。
そうならば、私はますます「強く」ないです。
TEDでブレネー・ブラウンの「傷つく心の力」というものがあります。
ブレネー・ブラウン:傷つく心の力 | Talk Video | TED.com
ここでは「関係性」ついて述べられています。
人との関係性がうまくいっていないと考えている人たちの共通点は、
関係性喪失の怯えから来る「心のもろさ」だそうです。
つまり、自分は金持ちじゃない、美人じゃない、スリムじゃない、などといった「恥」を生み出しているということです。
この恥が人間関係をうまくいっていないと考えさせる要因、ということです。
確かにキラキラのおしゃれな女子たちの集団の中では、私は非常に居心地が悪いと感じることが多かったです。
私、地味だ。メイク下手だ。話もうまくない。そのブランド知らないんですけど?!おおおおおお逃げたい!!!!
関係性を築くどころではありません。
ずっとその集団の中にいたら卑屈になっていたでしょう。
では、人との関係性がうまくいっている人の共通点は何でしょう。
それは、自分がその関係性を持つに値する、と信じていることです。
恋人同士などだったら、自分は愛されるに値する、と信じていることになるでしょう。
なぜ信じられるのでしょうか。
それは勇気を持っていたからです。
どんな勇気でしょうか。
不完全でもよいと認める勇気です。
つまり、あるがままを受け入れるということです。
アナ雪です。レリゴー♪です。
ここでもう一度、人との関係性がうまくいっていないと考える人に戻ります。
彼らは自分にはその関係性を持つに値しないと考えています。
なぜなら、金持ちじゃないから。美人じゃないから。スリムじゃないから。
ないないない。恋じゃない♪
・・・すみません。ふざけました。
つまり「持っていない」ということをよくないことだと考えています。
しかし、関係性がうまくいっている人は自分のあるがままを受け入れています。
あるがままって、心のもろさもということです。
「持っていない」ことを悪いことだとは考えていないことになります。
待ってください。
不完全だからこんなに悩んでるんですよ?
それなのに不完全であることがよいこと?!
わけがわからない。
どうすれば、不完全であることを、心のもろさを受け入れられるのでしょうか。
それは、心のもろさをさらけだして愛すればいいのです。
心のもろさをさらけだす。
それでうまくいかなかったらどうするんですか?!
傷ついて終わりですよ?!!
と、私は反論したくなるのですが、人との関係性がうまくいっている人は違います。
うまくいくか否かは関係ない。
大事なのはさらけだすということなのだから。
・・・ほう。
これが自分だ、悪いか?!という一種の開き直りでしょうか。
いいえ、そこには感謝と喜びが必要になります。
私は、赤塚不二夫の「これでいいのだ」がすんなりと当てはまる気がします。
金持ちじゃない。これでいいのだ。
美人じゃない。これでいいのだ。
スリムじゃない。これでいいのだ。
確かに、自己価値観上がりそう。
というか、そもそも自分の価値とかで悩むのがバカらしくなってきます。
すごいな。
以上がTEDの内容です。
私なりの解釈とまとめです。
だから赤塚不二夫は出てきません。
このTEDを見て、私が「強い」と言われたのは、
おそらく自分の心のもろさを受け入れていたからではないかと推測します。
自分できないこと多いわー
恥ずかしいこともたくさんあるわー
でも、自分おもろいわー
ってな感じで。
興味深いのが、私は人との関係性をうまくするために心のもろさを受け入れたわけではないんですね。
『スタンフォードの自分を変える教室』で
自分を責めていては目標は達成できない
出来た部分を褒めることから目標は近づく
といったニュアンスのことが書かれていて、自己否定をやめたんです。
神経学、心理学の観点からのアプローチだったんです。
それが人との関係性をうまくいかせることになるとは。
思わぬ波及です。
「強い」と思われることも。
全然強くないんだけどなー
TEDでは、人間は選択的に感情を麻痺させることはできない、といったことにも言及されていて、その部分も興味深かったです。
時間があれば観ることをおススメします。