一枚一枚に怨念、いえ愛情が詰まっています
ここ3日半、やるべきことをやらずに
全く金にならないことに全力を注いでいました。
何に全力を注いでいたのか。
それは
手作り日めくりカレンダー
です。
まぁ、待ってください。
引くのはまだ早いです。
というより、これくらいで引いてもらっては困ります。
なぜ、日めくりカレンダーを作っていたのでしょう。
それはね
ダーリンのため
です。
はい、ここです、
引くポイントです。
そうです。
PCやスマホの画面から顔をそむけるんです。
ダリンさんがしばし遠くに行くということで
「そうだ!日めくりカレンダーを作ってプレゼントしよう!」
と思いついてしまったんです。
いやいや、中学生かよ。相手、どうリアクションしていいかわからないだろう。つーか重いだろ。手編みのセーターより重量級だよ。てかあなた何歳?
といった冷静な判断がこのときははたらかず(恋って恐ろしい☆)
思いついたら即行動!という時々ものすごい威力を発揮するエネルギーに突き動かされ、文房具屋でメモ帳を買い、ついでにかわいいシールも買い、ひたすら書いたり描いていました。
さて、しばしとは何日間でしょう?
答えは176日です。
つまり176枚を手書きです。
176枚って多いですよ?
なのにやり始めてしまったんですね。
できると思ったんでしょうね。
かわいそうに・・・
60枚書いたところで「これあかんわ・・・」と現実をようやく認識し始めました。
遅いですね。
絵がうまいわけでもなく、デザインのセンスがあるわけでもないのですよ。
それからはのたうちまわることが主な動きです。
おもしろそうな雑誌の切り抜きを貼ってみたり、無駄にマスキングテープやシールで隙間を埋めてみたり、しまいには謝罪文が書かれる始末に。
精神の起伏がそのまま反映されています。
そして、気づいてしまったのです。
「え、私イタイ?」
その通りです。
楽しく書いてるときは気づかなかったのです。
楽しくなくなったら急に現実を客観視できてしまったのです。
そして恐怖との闘いが始まりました。
「いらないって言われたらどうしよう」
「いや、気持ちだけ受け取っとくくらいは言ってくれるよ」
「受け取ってくれるけど、箱にしまったままで出さないとか」
「この間に別れたら、もう黒未来にしかならない」
「別れてしまったら、その先はめくらずすぐに捨ててもらうようにしよう」
究極には
「何も考えるな。目の前の空白を埋めることだけに集中しろ」
とよくわからん師匠が出てきました。
100枚を超えたあたりから、当初の目的を忘れ、ただ書いてました。
書くことが目的です。
残り30枚くらいで吐き気がしてきました。
書いても描いても終わらない。
1銭の金にもならんのに何やってんだ自分は。あほか。あほだ。
罵倒の言葉まで出てきました。
さぁ、あと数枚です。
ゴールが見えてきましたよ!
頑張れ自分!
できた。
2冊あります。
御覧のように低い&ゆるいクオリティーです。
もはや相手が喜ぶかどうかなんてどうでもよくなりました。
完成させた自分に拍手です。
達成感に浸る暇もなく、ヘロヘロの状態で渡しに行きました。
「え?!日めくり?!あ、ありがとう・・・」
とザ☆困惑の反応を示してくれました。
だよねー
私でも同じ立場だったら困るかなー
ただ、その場で受け取り拒否という最悪のパターンはなかったです。
よかった。
何も考えずに「やったらいいよ!」と思いつきで始めたことが
案外最後までやり抜けるものなのかもしれません。
でも、しばらくは日めくりカレンダーは作りたくない。