そんなに考えなくてもいいと思う

しかし、考えることをやめられない。今の目標は、考え過ぎて動けないから動きながら考えるへのチェンジです。

猛ダッシュして追いかけた

ショッピングモールを歩いていると、目の前を男子高校生が横切りました。

ポケットから何やら黒いものが落ちたのが見えました。

しかし本人は気づいていません。

財布だったらまずいだろう!!

と思い、ダッシュして拾いました。

小さな黒い紙袋で

「なんだゴミか」

と安心とも残念ともつかぬ気持ちになりましたが、よく見ると中に何か入っております。

お店のシールも貼っております。

何かを買ったものらしいです。

急いで高校生を探します。

エスカレーターに乗っております。

・・・まじかっ!

上に行く予定はありませんでしたが、乗りかかった船です。

エスカレーターを駆け上り

「すみません、落としましたよ」

と高校生に渡しました。

高校生は一瞬びくっとしてブツを確認すると

「ありがとうございます」

とお礼を言いました。

本来ならここで私は去りたいのですが、エスカレーターです。

逃げ場はありません。

そのまま高校生の後ろに立つしかありません。

一人感じる気まずい空気。

降りるまでの十数秒が長い長い。

 

ようやく高校生がエスカレーターを降り、ホッとしたら高校生はくるりとこちらを向き、

「ありがとうございました」

と頭を下げました。

 

 

きゅんっっっ!!!

 

ちょっとぶっきらぼうだったのがまたイイ!!!

こちらこそ丁寧にありがとうございます。と心の中で言い(口に出す余裕はなかった)ソッコーで下りのエレベータに行きました。

ちょっといい気分になったそんなお話です。