GODZILLA
ゴジラを観ました。
感想としては、人間いらないなと思いました。
今回、本当に人間無力だし、何も出来てないし。
でも、それが自然に対する人間のあるがままの姿でしょう。
驕り高ぶるな人間!!と謙虚になります。
ゴジラの咆哮は迫力がありました。
これを聴くなら映画館で見た方がいいです。
ストーリーも原発や核の問題に触れており、安易で短絡なモンスタームービーとはいえません。
ただ、その分最後の余韻がもう少し欲しかったです。
ゴジラとはなんだったのか。
我々はゴジラにどう向き合うのか。
ゴジラが去って終わり、というのはあっけなかったです。
以下、ネタバレありです。
まず、冒頭が重いです。
原発事故で妻を目の前で亡くしてしまうのですから。
ゴジラと敵のムートーも現れる。もう、人間にとっては脅威でしかありません。
まとめてぶっ倒すにはムートーのえさである放射線を大量に含んでいる核ミサイルを海上に設置して、おびき寄せたところで起爆させればいいだろう、と米軍が計画します。
核ミサイルを爆発させる。
これに日本人の芹沢博士が反対します。軍のお偉いさんに8時15分で止まっている懐中時計を見せます。
「8月6日8時15分です。父の形見です」
「ヒロシマか・・・」
被曝二世である芹沢博士の説明がなくとも伝わってきます。
ハリウッド映画って攻撃の方法が決まったらイケイケドンドンが主流なのに、ここで反対意見を出すあたり、他の映画と違うのかなと思いました。
結局は、核ミサイル計画は実行されるんですけどね。
もしかしたら、あの外見がゆえに米軍にまとめて倒されそうになったのかもしれません。
もっとシュッとしたかっこいい外見だったら、ムートーを倒すという意図が人間に伝わったかもしれません。
見た目が9割の悲しい現実です。
そんなゴジラは戦いを終えたら海に戻っていきます。
その後ろ姿を見て芹沢博士の助手の女性が胸キュンしてます。
わからんでもない。
だって、あんだけの仕事をして何も言わずに去って行くんですよ。
どこの粋なヒーローですか。
それゆえに、その外見が・・・ゴジラの背負った宿命です。
考えようと思えばいくらでも考えられるし、反対に何も考えないでも観れる、そんな映画です。