あのサングラスは何を語るのか
タモリとはなんぞや?
という解体新書かと思いきや、実はビートたけしと明石家さんまのことに2章分のページを割いているので「タモリを中心としたお笑いBIG3及びテレビ論」というのが適当でしょう。
もちろんこんなタイトルでは売れません。
しかしタモリ以外のことが、必要とはいえ、それなりのページを割いているからタイトルの肩透かし感は否めません。
わかったことは、タモリはすごいことをすごいように見せずにやるすごい人ということです。
あの脱力感もときどきみせる奇妙も自由な姿も、すごい人だからできるのです。
なるほど。
私はタモリを「笑っていいとも!」と「Mステ」(今ナチュラルに「ナマステ」って打ち間違えてびっくりした)で見るくらいです。
だから、初期のタモリが「キワモノ」と言われてもピンときません。
その「キワモノ」がどうして「お昼の顔」になれたかもっと深く掘り下げてほしかったです。
全体的に溢れるタモリへの愛。
お笑いへの愛。
そんな1冊でした。